一杯のお茶に宿る、おもてなしの心

― 旅庵川喜が大切にする「最初の一服」


旅館という場所は、非日常へ入る入口です。


しかし本当の意味で旅が始まる瞬間は、玄関をくぐった時ではありません。


一息ついた時。


肩の力が抜けた時。


静かに心がほどけた時。


その瞬間に、人はようやく旅人になります。


旅庵川喜では、その時間を「一杯のお茶」に託しています。




茶道で学んだこと


私は本社のある京都の裏千家にて茶の湯の基礎を学びました。


茶道の点前は、単なる作法ではありません。


そこにあるのは、


・相手を想う順序


・無駄を削ぎ落とした動き


・心を整える時間


一碗のお茶は、飲み物ではなく「時間」そのものです。


湯の音、茶筅の響き、器の温もり。


すべてが客人のために整えられます。


 



旅館のおもてなしと茶の湯


茶の湯には「一期一会」という言葉があります。


同じ客室でも、


同じ季節でも、


同じ一日は二度とありません。


だからこそ旅庵川喜では、


お客様との出会いを一席の茶事のように考えています。


華美ではなく、過剰でもなく、


ただ静かに寄り添うこと。


それが私たちの目指すおもてなしです。




一杯のお茶が伝えるもの


到着後の一服には、


「ようこそお越しくださいました」という言葉以上の意味があります。


旅の緊張を解き、


土地の空気に身体を馴染ませる。


それは信州という自然へ心を開く準備でもあります。


一杯のお茶から始まる滞在。


それが旅庵川喜の時間の流れです。


 

※茶室付のお部屋もございます。

ご希望のお客様は、旅館までお問合せくださいませ。

 



 

信州大町温泉郷

旅庵 川喜

ライター:川面 喜昭